フォルクスワーゲンの排ガス問題。不正ソフトの仕組みって? [話題(ニュース)]
画像出典newskey20xx.net
荒れに荒れているフォルクスワーゲンの排ガス不正問題。
新たに不正ソフトを搭載した車種が判明(フォルクスワーゲン社は否定)したりと一向に終わりが見えません。
スーパーファミコンのSimCityでは、交通渋滞がおこると公害発生したりして、
車の排気ガス=環境破壊のイメージがやっぱりあるので、ただ燃費良く走るだけではなくて、
排気ガスに含まれる有害物質を大気中に出す量を減らすのは、今の時代では当たり前のことになっているのですね。
そんな中、今回のフォルクスワーゲンの排ガス不正問題、不正ソフトを搭載!みたいな見出しがたくさん出ていたので、これについて調べてみました。
フォルクスワーゲン社は、一世代前の排気量2.0Lの4気筒ディーゼルエンジン「EA189」に不正ソフトを積んでいました。
このソフトは、排気ガスの認証試験中を検知(おそらく認証試験中は厳密に決まった条件があり、その条件化であることを検知)するようなソフトを搭載していました。
そして同試験中は排ガス浄化システムを作動させ、窒素酸化物(NOX)を低減して排出規制をすり抜けたと思われます。
ところが、実際に走っている間は排ガス浄化システムを作動させないで、米環境保護局(EPA)の規制に対して10~40倍のNOXを排出していました。
調べてみると燃費をあげることと、排気ガスを浄化することとは、
どっちかを立てるとどっちかが立たない関係のようで、両立させることは非常に難しく、そしてコストがかかるそうです。
そしてアメリカのNOX基準は、ヨーロッパの約4倍厳しいということ。
アメリカがNOX基準を厳しく設定するなか、フォルクスワーゲンはこの基準を守ると燃費性能が低下してしまい、ライバル車よりも見劣りすることを避けるため、この不正に手を染めてしまったと思われます。
NOXは人体に影響を与える公害物質で粘膜の刺激、気管支炎、肺水腫などの原因になることもあります。
車はその時代のものづくりの最先端にあるものの一つと言われています。
不正ソフトだって開発した人がいて、それなりに苦労もあったはず。
ぜひその労力を、健全なものづくりのほうへ向けて欲しいと願うばかりです。
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